大の里関の給料は？横綱昇進で年収は1億円以上に！？

破竹の勢いで大活躍を見せる大の里関。2025年5月28日には24歳という若さで横綱昇進となりました。

これは昭和以降最速の記録であり，日本出身の横綱としては師匠の二所ノ関親方（元横綱・稀勢の里）以来約8年ぶりの快挙となりました。

この記事では，そんな大の里関の給料についてご紹介します。なんと24歳という若さで年収1億を超えるとされています。

力士のお給料事情についてもまとめましたので，ぜひご覧くださいね！

大の里関ってどんな人？

大の里関のプロフィール

大の里関のプロフィールを簡単にまとめました。

大の里関の経歴

大の里関の入門後の経歴になります。

2023年5月場所	二所ノ関部屋に入門，四股名は「大の里」 幕下10枚目格付出：6勝1敗
2023年7月場所	新十両に昇進 東幕下3枚目：4勝3敗
2023年9月場所	9連勝でストレート勝ち越し 十両14枚目：12勝3敗
2023年11月場所	十両5枚目：12勝3敗
2024年1月場所	新入幕として横綱・照ノ富士と対戦 前頭5枚目：11勝4敗（敢闘賞，技能賞）
2024年3月場所	幕内優勝 前頭5枚目：11勝4敗（敢闘賞，技能賞）
2024年5月場所	幕内優勝 小結：12勝3敗（殊勲賞，技能賞）
2024年7月場所	関脇：9勝6敗（殊勲賞）
2024年9月場所	幕内優勝，大関に昇進 関脇：13勝2敗（敢闘賞，技能賞）
2024年11月場所	大関：9勝6敗
2025年1月場所	大関：10勝5敗
2025年3月場所	幕内優勝 大関：10勝5敗
2025年5月場所	幕内優勝 大関：14勝1敗
2025年5月28日	横綱に昇進

デビューからわずか13場所で横綱昇進を果たしました。これは昭和以降最速の記録です。

その勢いはまさに「相撲界の大谷翔平」といわれるほどの活躍っぷりですね。学生時代にも数々の戦績を残していますので，ぜひこちらの記事もご覧ください。

大の里関の2025年5月場所の戦績

この後大の里関の給料について解説しますが，今回は2025年5月場所をピックアップして計算したいと思います。

2025年5月場所の戦績について，詳しく見ておきましょう。

日付	勝敗	取組相手	決まり手
初日	○	若元春	寄り切り
2日目	○	高安	はたき込み
3日目	○	阿炎	送り出し
4日目	○	王鵬	押し出し
5日目	○	玉鷲	寄り切り
6日目	○	豪ノ山	押し出し
7日目	○	尊富士	はたき込み
8日目	○	平戸海	押し出し
9日目	○	宇良	送り出し
10日目	○	一山本	押し倒し
11日目	○	若隆景	寄り倒し
12日目	○	伯桜鵬	はたき込み
13日目	○	琴櫻	寄り切り
14日目	○	大栄翔	押し出し
千秋楽	●	豊昇龍	上手ひねり

千秋楽にて，豊昇龍に黒星をつけてしまい全勝とはなりませんでした。

しかし本場所では13日目で優勝を決め，3月場所からの2場所連続優勝を飾り，横綱昇進を果たしました。

力士の給料の仕組み

それでは大の里関の給料について見ていきましょう。結論からお伝えすると，推定額1億円超といわれています。24歳にしてこの金額はインパクトがありますね。

力士の給料は「基本給」と「報奨金」と「手当」

力士の給料は「基本給」と「褒賞金」（「持ち給金」とも呼ばれる）と「手当」から成ります。

特に「報奨金」は相撲界独特の制度といえます。この後解説しますね。

「基本給」

まずは「基本給」についてです。番付ごとに支給額は大きく変わり，幕下以下では本場所ごと（2ヶ月）の支給になります。結構厳しいですね。

基本給	番付	支給額
月給	横綱	300万円
	大関	250万円
	関脇	180万円
	小結	180万円
	前頭	140万円
	十両	110万円
基本手当（6回/年）	幕下	165,000円
	三段目	11万円
	序二段	88,000円
	序ノ口	77,000円

「報奨金」（または「持ち給金」）

相撲界特有の「報奨金」という制度があり，「持ち給金」とも呼ばれています。地位によって最低支給標準額が決まっていて，その報奨金を4,000倍した額が支給されます。

この「報奨金」は本場所での成績が加算され，デビューから積み上げていく形になります。ちなみに負け越しても持ち給金が減らされることはなく，勝ち越したら増える仕組みです。

番付	最低支給標準（持ち給金）	最低報奨金額 （持ち給金×4,000）
横綱	150円	60万円
大関	100円	40万円
幕内	60円	24万円
十両	40円	16万円
幕下以下	3円	支給なし

また報奨金は規定により，「本場所の成績に基づき，勝ち星1番につき50銭（0.5円）を増加する」とされています。

その他にも「金星」や「幕内優勝」など本場所での成績に応じて持ち給金が加算されます。

成績	持ち給金加算額
勝ち星1番	0.5円
金星	10円
幕内優勝	30円
幕内全勝優勝	50円

ちなみに幕下以下の力士には報奨金がありません。代わりに奨励金というものが支給されます。

番付	成績	支給金額
幕下	勝ち星（1勝）	2,500円
	勝ち越し星	6,000円
三段目	勝ち星（1勝）	2,000円
	勝ち越し星	4,500円
序二段・序ノ口	勝ち星（1勝）	1,500円
	勝ち越し星	3,500円

各種「手当」

例えば，本場所では地方へと足を運ぶことになります。その際に，三役以上の力士には「本場所特別手当」が支給されます。

これは11日間以上出場すると全額，6日以上出場すると3分の2，5日以上出場すると3分の1が支給されます。

また場所によって旅費や宿泊料，日当などが支給されるようです。それぞれの目安は以下の通りです。

番付	本場所特別手当	宿泊費	日当
横綱	200,000円	8,000円	3,000円
大関	150,000円	7,500円	2,000円
関脇	50,000円	6,500円	1,600円
小結	50,000円	6,500円	1,600円
前頭	–	5,700円	1,400円
十両	–	5,000円	1,200円

「三賞」，「名誉賞」，「優勝賞金」

ここからはいわゆるボーナス金になります。基本給や手当に加えて，本場所での活躍が反映されます。それぞれ見ていきましょう。

「三賞」

三賞とは「殊勲賞」「敢闘賞」「技能賞」になります。先ほど紹介した大の里関の経歴にもちらっと書かれていましたね。横綱と大関を除く幕内力士が対象となり，勝ち越した際に支給されます。

三賞	支給額	備考
殊勲賞	200万円	横綱や大関を破った力士，または優勝争いに影響を与える白星を挙げた。
敢闘賞		敢闘精神が旺盛な力士や新人，ベテラン力士の奨励を目的とする。
技能賞		その場所で多彩な決まり手を見せるなど，特に優れた技能を発揮した。

「名誉賞」

本場所で活躍した力士は地位が上がっていきます。なかでも横綱・大関に昇進した際には「名誉賞」が支給されます。

横綱では100万円，大関では50万円になります。

「優勝賞金」

本場所で優勝すると持ち給金もアップしますが，それとは別に階級ごとに賞金が支給されます。

番付	優勝賞金
幕内	1,000万円
十両	200万円
幕下	50万円
三段目	30万円
序手段	20万円
序ノ口	10万円

「懸賞金」

最後に「懸賞金」について紹介します。大相撲中継で画像のような場面をご覧になったことはありませんか？

実はこの行司が掲げている企業広告は懸賞旗と呼ばれ，1本62,000円がかけられます。画像では15旗？ほど確認できるので，懸賞金はなんと930,000円ですね。

ですが，懸賞金は力士が独り占めできるわけではなく，分配されます。

要件	備考	金額
力士の手取り	力士への直接的な報酬	30,000円
相撲協会の事務経費	懸賞金に関する事務処理にかかる費用	5,300円
納税充当金として天引き	力士が得た賞金に対して支払われる税金に備えて積み立てられる	26,700円
合計		62,000円

大の里の活躍で，今後は懸賞旗の数が増えてくるかもしれませんね。

大の里関の給料は？

お待たせしました。いよいよ大の里関の給料について推定ではありますが見ていきましょう。2025年5月場所の戦績から支給額を算出してみました。

成績	支給額
基本給（大関）	2,500,000円
報奨金（持ち給金×4,000）	854,000円（213.5円×4,000）
懸賞金（30,000円×懸賞旗数）	14,100,000円（30,000円×470本）
各種手当	159,500円
横綱昇進	1,000,000円
合計	18,613,500円

大の里関のお給料はなんと1,800万円以上という脅威の数字に…！これが2週間にわたる5月場所での給料ですよ！

ちなみに2024年の戦績から大の里関のお給料を算出してみたところ，1億円は超えているだろうと思われます。

もちろんお世話になった方々や部屋へ還元しているでしょうが，それでもおつりがきそうですね。横綱に昇進したことでさらに給料は高まるでしょう。

まとめ

今回は大の里関のお給料について考察してみました。

力士の給料事情は結構おもしろい仕組みなんだと改めて感じましたね。そして何より，大の里関稼ぎ過ぎでは…。

横綱昇進で今後も大の里関から目が離せませんね！最後まで読んでいただきありがとうございました。